€ このページでは会員の皆様からお寄せいただいたご意見を紹介させていただくことを考えています。下記メールアドレスまでご意見お寄せ下さい。
kisaichbgfcstaff@gmail.com

携帯電話の方は、バーコードを読み取って下さい adress
【 植物園ファンクラブの運営に携わって見たい方を募集しています 】
● いろいろな企画を作り、イベントの運営をしてみたい方
● ホームページをつくってみたい方(パソコンができる方)

【事務局会議に参加しませんか?】
毎月、イベントや会報+ホームページの運営会議を行っています
皆様のいろんなご意見をいただけませんか 一度のぞいてみませんか

*事務局会議が毎月一度の開催、ホームページの更新は3ヶ月に一度ですので、ご意見が反映されるまでには 少し時間がかかるかも知れませんが、ご容赦下さい よろしくお願いいたします
*今回からホームページの更新時期が、5月、8月、11月、2月になりました(田口)




■ムシを訪ねて植物園 8/13

暑い日が続いています。いかがですか。
昨日、ムシを訪ねて植物園を歩きました。2点ご紹介。
1、ヤブキリ1が、シロテンハナムグリ3と仲良く樹液を舐めていました(添付)。 
  ヒシバッタが舐めているのは見たことがありますが、ヤブキリは初めてで
  す。そこへオオスズメバチがやってきました。先客を押しのけて座を確保す
  るのかと思っていたら、空席がないと見て飛び去りました。
yabukiri

2、セミの産卵痕を見つけました(添付)。硬い杭にこれだけの穴をあける産卵
  管の鋭さと硬さ、セミの尻の力強さ、驚きよりも、不思議です。
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  ムシの世界は面白いですね。文・写真:平研



■2012年8月度

きさいち植物園を楽しむために

 「90年もの人生を一つの仕事に、それも好きで好きでたまらない植物学だけに打ちこんで来られた幸福さが星のように、その眼の中にこもっている。」土門拳の写真で牧野富太郎の目の美しさに魅せられていた池波正太郎が初めて本人にであったときの印象をこう記しています。(新潮文庫「武士の紋章―牧野富太郎」)
 一般的に、写生には分析力と洞察力に裏打ちされた徹底した観察力、そして構成力と空間認識力が必要だと私は考えています。そしてそれを支えるのは、いのちへの畏れと自然への限りない憧憬なのです。おそらく同じものが研究者にも求めれられるのでしょう。時代小説の大家は、独自の世界を作り上げた幸福で悔いのない生涯を老植物学者の目に見たのだと思うのです。
 ところで、原発のない日本は、ほんのしばらくでした。短い間でしたが、解放感のような、重荷をおろしたような、けっこう幸せな気分だったのですが。今や誰でも知っていることですが、原発は電力会社がとても儲かる仕組みになっているのですね。再生可能エネルギーでの発電が我が国で伸び悩んでいる原因も、どうやらそのあたりにあるようです。
 幸福とは何かというと、結局は価値観になるのでしょう。人によって、大切なことが違うように、何をもって幸せと思うかも人それぞれ。もちろん、私たち「きさいち植物園ファンクラブ」は、きさいち植物園が元気でいることがとても幸せなのです。
 先日の総会で新しい役員が決まりました。私もしばらく代表を続けさせていただきます。飯野園長を囲んでの座談会「植物園を楽しむために」は、とても面白かったですね。ハーモニカ演奏も楽しませていただきました。皆様ほんとうにありがとうございました。
さあ、これからも、ゆっくりあせらず、皆様それぞれのかかわり方を見つけて、「きさいち植物園ファンクラブ」を楽しんでください。私もゆっくり楽しませていただきます         金井 良輔 (きさいち植物園ファンクラブ代表)

 

事務局より

●お天気の変化が激しい日々ですが、季節は少しずつ移ってまぶしい盛夏となりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
●植物園もすっかり夏!晴れ渡った青空に鮮やかな花々が映えています。睡蓮、ハス、夾竹桃、芙蓉、ハイビスカス、むくげ・・・。汗をかいても木陰に入ると涼しくて木々の優しさが感じられることでしょう。暑さをものともしないイベントがたくさんあります。どうぞこぞってお出かけ下さい。
●このたびの総会に出席くださった方々、貴重なご意見、ご提言ありがとうございました。また事務局からの呼びかけにこたえて大変厳しいご指摘もお寄せいただきました。ファンクラブのことを心から思って下さればこそのご指摘と理解しております。事務局一同、謙虚に受け止め、あらためるべき点はあらため、学ぶべき点は学び、会員の皆さまのご期待にこたえられるよう、努力を続けて参りたいと思います。
●役員に加え、事務局にも新しいメンバーが大勢加わり、心新たにスタートを切ります。今後ともどうぞよろしくお願いします。
●皆様の植物園への思いを形ある行動につなげたく模索しています。緑の大切さを理解しているつもりでも、日常の暮らしの中では実感しにくいものです。植物園を原点に学習、観察、散策,思索、詩作、創作などしましょう。

■「三人三様」写真展

 2012年7月25日(水)?22日(金)11:00?19:00(最終日は16時終了)
場所:京都四条通 京つけもの西利祇園店3F ギャラリー西利

 

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 *詳しくは 「三人三様」写真展をご覧下さい



■クチナシの花にクマバチ 6/24

 今日、総会の後、ムシを探して歩いていると、クチナシの花にクマバチが数匹飛びまわっていました。見ていると、どのハチも花に止まっては花の裏側に潜ってしまいます。何をしているのかと覗くと、花の付け根を食い破って蜜を盗んでいました。
花は、花粉を付けてもらう代償として蜜を用意しているのに、蜜だけ取られてはたまりませんが、それを防御する手段は備えていないようです。
スズメもサクラの花の根元を食い破って蜜を盗みます。
ムシの世界も、鳥の世界も、人間の世界も生きる(食べる)ことには世知辛いですね。     ・・・・・平研

 

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■2012年5月度

臆せず、たゆまず、ひたすらに、、、


 死後の世界はあるのかないのか。あるとは思わないがそれでも善行を積み重ねるひと、あるはずがないと悪行の限りを尽くすひと。あるはずだと信じて日々祈りと精進を続けるひと、あったところで、それがどうしたと開き直って悪行を続けるひと。
そして、本当に死後の世界があったら、最初のひとは思いがけなくも天国に召され、次
のひとは、そんなはずではと叫びながら地獄に堕ちるでしょう。死後の世界を信じて善行をしたひとは思い通り天国にゆき、最後のひとは謂わば自業自得というところでしょうか。とすると、死後の世界があること信じて身を慎むのがお得。(*)
 「死後の世界」を「原発事故」に置き換えるのは悪趣味かもしれませんが、この理屈、妙に今の状況を象徴しているように思えて仕方がありません。
昨年の3月11日、原発の破壊は一瞬でした。でも、そのあとに無限地獄がはじまりま
した。そこから抜け出るには、気が遠くなるほどの時間もがき苦しまなければならない
のです。ただただ、一日も早い回復を祈るばかりです。
 ファンクラブは、今年の10月で5年になります。会員数も増え、会としての活動も支持を得て定着してきました。一方、解決しなければならないことも数多く抱えています。
6月の総会では、役員を選ぶ方法を手直ししてはどうかと思っています。総会で役員
候補を承認していただく方法から、役員を総会の会場に集まられた会員の中からその場で選ぶ形にしてはどうかと考えています。どうか総会にお越しください。
会員の皆様が中心になって動かす会に、新しい組織づくりができるように力をお貸しください。
 世の中に息苦しさが広がりつつあるように思います。黙っていないで、何かの形で発
言し続けること。ファンクラブはそのステージでもあると思っています。
(* 前半部は、阿刀田高の短編「天国への確立」を参考にしました)
金井 良輔 (きさいち植物園ファンクラブ代表)



 ♪大きなくすの?木の下で?♪

 

 植物園の入口を入って、ゆるやかな坂を上っていくと、 大きなクスノキがあります。(この木を見るとつい口ずさんでしまう♪) 交野の寺地区の農家の畑からやって来ました。 当時で10年生くらい。3mほどに伐られ、6人がかりで掘り起こし 荷車に乗せられ運ばれてきました。やっと植物園にたどり着き 「重たいから、もうこの辺りでエエか」と、穴を掘りそのまま植えられて、 60年以上もたちました。
 こんなにも太い胴、大きな傘を広げた様に伸びた幹や枝・・・ このクスノキは自分の成長と共に、植物園が造られて来た様子をずっと 見ていたんだね。 道が造られ、ため池が造られ、水路が整備される様子も。 樹木の博物館を目指し,一本いっぽん苗木が植えられた所も。 働く人々の事、植物園を訪れる人々の事、 樹々が成長するに連れて生まれてきた小さな生き物の事も。 60年かけて育て守られてきた環境は、 沢山の植物や生命を育んできたんだろうな ・・ このクスノキの下に立ち、桜山の方を見、砂漠広場の方を見、 樹木のトンネルの方を見る・・・なんていい所なんだろう・・・つくづく思う。 文:さかたにしまこ

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●ようやく春爛漫となりました。とりわけ春の訪れが待たれた日々でした。お変わりなくお過ごしでしょうか。
●昨春からの1年は、自然と向き合い、私たちの生き方そのものが問われる毎日だったように思われます。
植物園を心置きなく楽しめることに、あらためて感謝しています。
●第6回総会を6月24日(日)植物園内で開催。詳しくは同封のチラシをご覧下さい。多数のご出席をお待ちします。総会の後、園長さんを囲み皆さんにもご参加頂いて「植物園を楽しむために」と題して座談会を開きます。どうぞ多数ご出席ください。
●総会の出欠ハガキに役員をはじめスタッフへの参加をお願いする欄を設けています。ファンクラブ発足から今秋で5年になります。植物園と共にますます発展できますよう、新しい発想と多彩な人材を求めています。
念願のインターネットもつながりました。得意な分野で参加、協力よろしくお願
いします。
●クラブの年間スケジュールを検討しています。
『植物園をあ・そ・ぼ!』をメインテーマに年間を通して楽しみたいと思います。
イベントその他、アイディアやご意見もお寄せください。
●2012年度会費納入有難うございます。未納の方も是非継続して下さるようお願い申し上げます。
(万が一退会の場合はファクスまたは葉書でご一報下さい。S)

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■2012年1月度

平和で穏やかな年になりますように。

 あけましておめでとうございます。本会発足から5年目の昨年は、世界中で大変なことが重なりました。今年はどうか、平和で穏やかな年になりますように。
 昨年は、本会独自の企画として、夜咲き睡蓮の観察会に合わせたランタンを作る会が開催できました。台風の影響で、あいにくの雨模様にもかかわらず、2日間にわたって多数参加していただきました。予想以上に楽しい内容になりました。10月のスケッチ会もまた雨でしたが、少ない出席者で、中身の濃い合評会を持ちました。
 11月には、大阪府知事、大阪市長選挙の公示後、すべての候補者の皆様に、植物園のこれからについてのお考えを伺う質問状を送らせていただきました。その結果、知事候補の倉田氏と市長候補の橋下氏から返事をいただきました。ご多忙の中のご配慮にお礼申し上げます。(詳細は割愛いたします)
 12月26日(月)には、ファンクラブの皆様にも案内させていただきました大阪市立大 学杉本キャンパスでの植物園の公開講演・討論会に出席いたしました。飯野園長は 植物園の沿革と現在の取り組みを講演され、本会も写真入りで紹介していただきました。先生方の基調講演のあとのパネルディスカッションで時間がもらえましたので、 本会創設のいきさつ、現在の活動、前述の質問状のことなどについて話しました。 
そのあとの懇親会にも出席し、たくさんの方々と話すことができました。植物園の存在 意義を学内外に知らせるという討論会の目的は達成できたと思いますし、同時に本 会の存在や活動についても予想以上にアピールできたと考えています。
植物園の温室の燃料の心配から始まったこの会が、今、とても大きくなってきているのを感じます。今年も皆様のご協力をお願いいたします。
  金井 良輔 (きさいち植物園ファンクラブ代表)

大阪市立大 学杉本キャンパスでの植物園の公開講演・討論会風景

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●あけましておめでとうございます。お変わりなく新年をお迎えのことと存じます。
昨年は大きな災害に襲われ、考えること、学ぶこと、行動すべきことの多い年 でした。国際森林年でもありました。今年も昨年の教訓を胸に畳んで、活動し てゆきたいと思います。皆様のご支援、ご協力が何よりのエネルギーです。
●大阪府・大阪市ダブル選挙に際し、植物園をどのように考えてくださるか、主 な候補者6名の方々に、質問状を送りましたところ、倉田かおる氏、橋下徹氏 から返書が届きました。
●昨年は、例年になく紅葉が遅く植物園のイチョウや、メタセコイアも12月に 入っても美しく、12. 3の森の虫観察会では,クルマバッタモドキ、ヨコヅナサシ ガメ,モリチャバネゴキブリ、等々。落ち葉掻き分け、木の穴に目を凝らし、植物 がいかに生き物たちの揺りかごであるかを童心に返って実感。今年もそんな植 物園を大切にと声を上げ続けたいものです。
●3月4日(日)開催の環境フェスタ。交野市制40周年の今年度は一段と盛り 沢山な催しがありそうです。毎年ファンクラブの展示は注目の的。あなたもご一 緒に作りませんか?
●12月26日の植物園公開講演・討論会は盛況、有意義でした。ご参加に感謝。
●2012年度会費納入について、4月には新しい年度を迎えます。振込用紙を同封しておりますのでお手数ですが会費納入下さい。ゆうちょ銀行からの口座間振込は手数料無料です。万が一退会の方は万全を期すためにf axまたは郵便でご連絡お願いします。

 

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■2011年10月度

秋雨の中、夜咲き睡蓮を見ました。

 ハス(蓮)とスイレン(睡蓮)は違うのですね。ある朝、お釈迦様が歩いておられたのは、「蓮」池のほとり。茎高く空中に真っ白な花が咲く極楽の朝です。この実を食べて一切を忘れ、安逸に暮らしたロトパゴスという人たちの伝説もまた極楽です。
 一方、モネの絵は「睡蓮」、水面に浮いています。蓮では、茎の縦線が構図の邪魔になったに違いありません。イタリア語の辞書にninfeaとありました。ninfaは妖精(ニンフ)で、ninfeoは、ニンフを祭った神殿や噴水のある館の意。華やかな情景です。
 睡蓮の原産地はエジプト。飯野園長のお話では、壁画にも登場するとか。夜に咲いて昼は眠る。豊かな流れのナイル河畔で、星空の下に咲く睡蓮のイメージ。観察会は雨の中でしたけれども、不思議な満ち足りた気持ちになりました。
 ところで、近代日本は、石炭を燃やす黒船に出あって以来、エネルギー獲得を軸に動いてきたのだという新聞記事を読みました。全く同感です。そのために戦争もありました。原発の燃料も輸入頼りという意味で例外ではありません。
自然の力を使ったエネルギーを中心にする方向に動いて欲しいというのは、今の私たちの一致した気持ちです。言い換えれば、日本という土地に根ざした文化としてのネルギーシステムの創造が必要なのです。同時にエネルギー消費を抑える生活の仕方、生き方も考えないといけないと思います。今すぐにでも。
 植物は食料とエネルギーの供給源です。彼らは人が思いもつかない種々の方法でエネルギーを得て暮らしてきました。私たちが知らないことはまだまだいっぱいあるはずです。観察会で、睡蓮が花を開閉する仕組みを教えていただきました。目からうろこでした。植物は、私たちにとって、もっとも大切な先生なのです。植物園の存在価値と重要性は増すばかりです。きさいち植物園が私たちに与えてくれている大きな希望、それを未来につなぐ私たちの活動は、とても価値のあることであり、将来への責任なのだと、改めて確かめたひと時でした。  金井 良輔 (きさいち植物園ファンクラブ代表)

 

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 「青白くみずみずしいふわふわの羽!」セミの羽化観察」
 夏休み最初の日に植物園で、セミの羽化を見ました。大学の先生にセミのお話を聞いて、セミのぬけがらで、セミの種類やオスメスの見分け方を教えてもらいました。暗くなってから、さっそく外に出て、セミをさがしました。幼虫が、土から出てきて、木に登っていく様子を始めてみました。この幼虫から、あんなりっぱなセミが出てくるなんて、想像できませんでした。
 別の木の枝で、羽化したばかりのセミを見ました。羽が青白く、みずみずしくて、ふわふわした感じでした。とてもきれいでした。羽に色がつかず、このままきれいな色だといいのにと思ったぐらいです。
 別のところでは、木に登った幼虫が枝をうろうろとい動して、いっしょうけんめい羽化する場所をさがしている様子が見れました。人だかりでなんだかまよっている感じでした。とまってはまた、うろうろしてなかなか羽化する様子ではありません。「しずかにしようね」や「かい中電灯あてすぎないでね」と注意し合ってようやく動きが止まりました。しばらくすると背中が割れていよいよ羽化です。ゆっくりゆっくりわれ・・・でも時間がなく最後まで見れませんでした。
 今ごろ立派に成虫になって、植物園を飛びまわり、鳴いているんだろうなと思います。土の中で六年、地上で七日間の命。また来年、新しい命を見せてくれるんだね。
                     文:山田 一葉

                       

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【事務局から】

ようやく涼しい風が秋を連れてきてくれたようです。皆様いかがお過ごしでしょうか。
●夜咲きスイレン鑑賞とランタン作りの夕べは、台風のため9月16,17日に延期になりました。事前に延期日が決まっておらず多くの方に来ていただけなくて残念でした。それでも当日は雨の中牛乳パックを手にご参加頂き、こんこん、トントンと金槌の音が響き楽しい作品が生まれました。スイレンも力いっぱい咲いてくれてよかったです。寒さの前に熱帯スイレンは掘り上げられ、暖かなボイラーのそばで冬越しするとか。次の機会にぜひお出かけ下さい。
●大阪市が募集したパブリックコメントに会員からも数名が応募してくださいました。『植物園を大切に思う』『植物園の存続を願う』心が届いていたらと期待しています。
●交野市文化祭に初めて参加することになりました。(11月4、5、6日京阪交野市駅すぐの青年の家で開催)会場設営の段階から多くの手が必要となる様子です。協力いただける方はご連絡ください。また当日はぜひ会場へお越しください。
●現在のクラブ会員は約530名。そのうち大阪市民の方はおよそ12パーセント。ちなみに交野市民は38パーセントほど。肝心の大阪市在住の方々にもっとアピールしなければと痛感しています。どうぞお知り合いの方、緑を森を大切に思っている方、植物の恩恵を感じてもらいたい方々にお声をかけてください。植物は人間がいなくても生きられますが、人間は植物がいてくれないと生きられないですから・・・


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■ えほんのひろば

2011年10月21日(金)?23日(日)10時?16時  倉治図書館2F・視聴覚室
講演会や、アルパの演奏もあります(詳しくはポスターをクリックして下さい)

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えほんのひろば 会場風景 (2011.10.21撮影)


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■2011年7月度

総会で植物園への思いを確かめました。

 東日本大震災の災禍がいまだ明快な回復を見ない6月5日、私たちの「きさいち植物園ファンクラブ」総会が開催されました。総会で案件の処理のあと、六反園さんのケーナの演奏で出席者の気持ちが一つになりました。
ご多忙の中、飯野園長にもご出席をいただきました。「りょうすけの部屋(司会の西野さん命名)」では、当日のアンケートからの質問や要望に明快にお答えくださいました。園長のお話は大変興味深く伺いました。感謝いたします。
今回とても嬉しく思いましたのは、前もって提案のお便りをくださいました会員の方を始め、会場から多くの意見をいただいたことです。熱気と活気のある会となりました。貴重な意見や要望をたくさんいただきながら、時間が足らなくなってしまいました。ご出席の皆様にお礼とともに稚拙な運営をお詫びいたします。
 このところ、世情不安に政情不安、原発はいまだ回復に程遠く、一体この国はどうなってしまうのだろうという不安でいっぱいです。総会の日の園内で、メタセコイアの森の池のほとりに、笹ゆりを見ました。緑の濃淡の中の淡いピンクがとても印象的です。世の中がどうなろうと、樹木や草花は決まった時期に葉を茂らせ、花を咲かせ、実を結ぶのです。とても不思議です。古来、人々はここに神を見たのだと思います。樹間の深い暗みに息をひそめる精霊を感じるとき、人は生きているのではない、生かされているのだと、思い知らされる至福の時です。
 植物園を守りたい。この一途な思いを大切に3年半が過ぎました。まどろっこしい思いや気持ちのすれ違いもありました。でも、森が好きで植物を大切に思い、自然と人のありかたを常に考えているわたしたちの姿勢や考え方は、今を生きる人々にとって、最も大切なことなのだと思うのです。
金井 良輔 (きさいち植物園ファンクラブ代表)

 

 


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巣箱観察会の感想

森の教室第7回「森と鳥のかんけいをしろう!」
今日、ママといっしょにしょくぶつ園に鳥のすばこをかんさつにいった。
はじめに、先生のせつ明があって、その後みんなで森の中を歩いて、地図をみながらすばこのある場所にむかった。
すばこを見つけたら、先生がはしごをかけて、中をのぞけるようにしてくれた。はしごをのぼるのが、スリルがあって楽しかった。すばこの中をさわってみたら、こけ、はね、すぎの葉がいっぱいあって、思っていたよりもやわらかかった。
ぼくが9番のすばこにのぼってみたとき、10センチくらいの大きなムカデがいて、びっくりして声がだせなかった。
8番のすばこでは、さいしょに見た人がヤモリをみつけて、先生がつかまえたら、もう一ぴきすばこからおちてきてびっくりした。ヤモリにさわってみたら、めがネコのようで、体がぷにょぷにょしていた。
さいごに先生が、鳥は自分ですを作るものもいれば、人間が作ったのをかりるものもいると、せつ明してくれた。今日は、とても楽しかったので、またイベントがあったらさんかしようと思う。  文:山敷大亮(小学3年生 8才)

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【こもれび広場】

桜山と櫻守の夢

   爛漫に 鶯鳴いて 桜源郷
   「櫻守」 夢を咲かせた 「桜山」
   桜山 花咲じいさん 生きている
   桜山 白・赤・黄色 咲き競う
   桜山 緑の桜 朱の桜
   大地這う 桜花爛漫 我も地に
   雪柳 桜・レンギョウ 咲き乱れ
   静けさを 山影映し 花霞 

 

 昭和25(1950)年から、「大阪市大植物園嘱託」として、「桜山」造りに取り組んだ笹部新太郎(1887~1978年)は、水上勉の『櫻守』(新潮社)のモデルでもある。日本の櫻が「ソメイヨシノ」一色にされていくなかで、日本古来の自生するサクラの多様な品種を守ることに生涯情熱を注いだ。
 今春の「特別展示・笹部新太郎と大阪市立大学植物園の桜山」を見て、「桜山」を散策して、彼の「夢」・美しい多様多彩な桜を観て感動した。
桜山では、極めて珍しい緑の桜「新錦(しんにしき)」を含む53品種162株が見られる。植物園で仕事をされてきた人々によって「桜山」もしっかり守られ発展してきている。
なお、笹部氏は、大阪造幣局の「通り抜けの桜」の管理指導や滋賀県・マキノ町海津で幹周1丈6尺3寸(約5m)の「清水(しょうづ)の桜」発見等でも知られる。 
笹部新太郎著『櫻男行状』(平凡社)。       文:杉尾 敏明

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 イラスト:酒谷志摩子


【事務局より】
●賛助会員の皆様 いつもご支援ありがとうございます。
【2011年度】 庵原トシヱさま、植松ハレヲさま、私市三千代さま、杉本光央さま、
鈴木志奈子さま、仲谷久さま、西田京子さま、西田昌子さま、野沢久吉さま、
南浦雅子さま、三村八郎さま、山岡弘二さま、山田裕子さま

●春から夏にかけてサクラ観察会、「櫻守」笹部新太郎関連の展示、はかってみようカシの木、星のまちめぐりウォーク、絵画展、森と鳥の関係を知ろう、そして総会等々楽しみました。「森と鳥・・」では勇敢に巣箱を点検する子どもたちの姿が新聞に掲載されました。

●借地の期限は今年いっぱいです。子どもたちに丸ごと残すため、一人でも多くの方に植物園の魅力をお伝え下さい。そしてファンクラブにお誘い下さい。

●大阪市内126施設に、ファンクラブパンフ、趣意書、入会申込書、イベントチラシ等を送付しました。大阪市の貴重な財産である植物園を、大阪市の人々にこそ知ってもらいたい、訪れてもらいたいという願いからです。

●青葉美しい植物園で第5回総会開催。会場の展示室前の花壇には、ポピーが可憐に揺れて人々をやさしく誘ってくれました。六反園さんのケーナ演奏は軽やかで、美しい音色が森に吸い込まれて行くようでした。たまたま通りかかった方もお誘いして、会場に加わっていただきました。新入会5組、そのうちお二人は賛助会員になって下さいました。植物園や、ファンクラブに具体的な提案や感想も頂けて貴重なひと時でした。

●ファンクラブ事務局では、『イベント』企画・運営、『チラシ』作製・印刷・配布・展示、『会報』原稿依頼・編集・印刷・発送など行っています。行き届いた運営をするために、皆様の協力をお願いしたいと思います。楽しみながら活動が持続できますよう、ぜひお知恵とお力を貸してください。『次回会議7月13日(水)18時から、植物園手前信号横事務局』お待ちしています。

●引き続いて『会費』の納入よろしく。未納の方に振込用紙同封しています。お近くの方に入会お薦めください。カンパ歓迎。未使用切手、テレカなどお寄せ下さい。(S)


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SWEET 60写真展

2011年6月17日(金)?22日(水)午前10:00?午後6:00(最終日は5時終了)
場所:京阪枚方市駅 東改札口前 枚方ふれあいホール

*無事に終了いたしました。ファンクラブの皆様にもお越し頂きありがとうございました。作品は SWEET60写真展 をご覧下さい。

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■2011年4月度

「自然と人のありかたは変わるのでしょうか」
 東北と東関東に大きな災害が起こりました。地震と津波そして原発の破損。例年になく寒い3月、被災地に積もる雪が無情です。命を落とされた方々のご冥福を祈り、被災された方々にこころからお見舞い申し上げたいと思います。
被災地にお身内がおられるファンクラブの会員もあることと思います。被害の軽いことと一日も早い立ち直りを祈らずにはいられません。
 いろいろなことを考えさせられました。関東大震災では、デマで人心がかく乱されました。情報が行き渡っているはずの現代でも、それが届かない人たちがおかれている状況は、80年前とさほど変わっていないのですね。
本当に必要な人に伝わらない情報にどれほどの意味があるのでしょう。電気を作り出す原子力発電所が、その電気がないために壊れてゆきます。エッシャーの作品にも似た無限地獄です。
「想定外」とは一体どういうことなのでしょう。想定できないのか想定しなかったのか。あるいは、想定したけれど対処しなかったのか。
私たちは、大災害が起こるたびに、自然との付き合い方を考え直さなければと言い合います。人間の奢りだと。それもほんの束の間。
 「きさいち植物園ファンクラブ」は植物園を守ることが活動の柱です。あるいは、自然の循環を守り、その中で一緒に楽しむことを大切にします。
私たちが持っている自然についての感じ方や思い、活動や方向性は、今最も大切にしなければならないことと、はっきり重なっています。
 とてもつらい時期に総会をすることになります。しかし、今だからこそ、対話し、議論し、言葉を交えることが大切だと思うのです。ファンクラブの活動は、世の中に大きな影響力を持つはずです。ゆっくりと時間をかけましょう。
        金井 良輔 (きさいち植物園ファンクラブ代表)

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 イラスト:酒谷志摩子


「国際森林年にこそ!」
 今年は国連が定めた国際森林年です。世界各地で様々な活動や、イベントが行われています。日本でも、各地で「未来に向かって日本の森を活かそう」および「森林・林業再生元年」をテーマにイベントが開催されています。
 私達が親しみを持って関わっている大阪市大植物園は、まさしく「森」がテーマの植物園です。『都市と森の共生をめざす研究会』、『交野環境講座』、『植物園の催し』、そしてファンクラブの行事などで森の力、森の不思議、森の楽しさなど味わい、観察して来ました。森が育む生物の多様性についても多くを学びました。
『木々がCO2を固定する実験』に参加し興味をかきたてられたものです。自然の力の大きさを植物園で認識し、自然を守る大切さを発信し続けたいものです。

★ 国際森林年・国内イベント
4月・国際森林年国内委員会
5月・ダイヤモンド トレールサミットin 金剛山
  ・全国植樹祭(和歌山県)
  ・国際生物多様性の日シンポジウム
6月・美しい森林づくり全国推進会議
7月・国際森林年記念チャリティーコンサート
10月・国民参加の森林づくりシンポジウム
  ・国際森林記念会議         
  ・間伐材活用シンポジウム   
  ・森林と市民を結ぶ全国の集い      
  ・ひょうご森のまつり
11月・全国育樹祭(奈良県)
  ・間伐材活用シンポジウム        
  ・森林と市民を結ぶ全国の集い
  ・ひょうご森のまつり
秋季・国際森林年記念講演会

★2011国際森林年とは
 1992年リオデジャネイロで開催された国連環境開発会議「地球サミット」において,森林を未来に残すための森林の保護、未来に残せる森林資源の利用、森林の開発、人々と森林の関わりの重要性などの認識を広めるため、2006年の国連総会決議で、実施年を2011年に定められた。
*国際森林年の詳細は、林野庁のホームページをご参照ください。
(文・杉尾文子)  

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 イラスト:酒谷志摩子

【事務局より】
●この度の東日本大震災で近しい方をなくされた皆様、大きな被害を受けられた方々に心からのお悔やみと、お見舞いを申し上げます。どうか希望を失わず復興に向かわれますよう願っております。私共も微力ながら出来る事を模索し、実行していきたいと思います。会員の皆様方にもお力をお貸しいただければ幸いです。

●足踏みしていた春がようやくやってきたようです。植物園のカタクリは、例年に無くたくさんの花をつけたと聞きました。もも、さくら、こぶし、れんぎょう、ゆきやなぎ、などなど、そして瑞々しい若芽もとりどりに美しい季節となりました。多様な木々が森を作る植物園の新緑は彩りも深みがあり、一段と魅力タップリです。総会出席も兼ねてお出かけ下さい。お友達をお誘い頂ければ幸いです。

●新年度となりました。今年は会報と共に総会議案書を同封しています。ご意見お待ちします。総会当日は議案書をご持参よろしく。

●2011年度の会費納入お願い致します。振込用紙又は口座間入金をご利用ください。総会でのお支払いも可能です。引き続き未使用テレカ、切手、など集めています。

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 イラスト:酒谷志摩子


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■2011年1月度

●「新しい年、ゆったりと確実にそして新しい発想を」
きさいち植物園ファンクラブの皆様、あけましておめでとうございます。昨年は、植物園開園以来初めて、イベントでポニーが園内にはいりました。大変盛況でした。ご存じのように、植物園内のあちこちに昆虫やタヌキなど多くの動物が植物と共に生きています。 実際には「botanimal garden」(造語)なんですね。さらに下草刈りをヤギに任せたり、睡蓮の池に絶滅危惧種の魚が泳いでいるなどというのも嬉しい初夢です。
とんでもない思いつきが、案外とても重要なことに発展するかもしれません。面白いアイデアを出して、楽しいイベントをこれからもいろいろと企画してゆきましょう。
 さて、前号で、植物園にボイラーを寄贈できそうだというニュースをお知らせいたしました。早速寄付をお送りいただいた方もあり、本会の会員の反応の速さに感心し感謝するばかりです。ありがとうございました。
予定なら、すでに募金を始めて年内に設置し、点火式もすませているところなのですが、実は少々調整に手間取っています。この間、植物園の皆さんとの交流の場は増えてきています。園長をはじめ、園内の職員の皆様にも、本会の考え方や方向性、実績を理解していただけるようになってきました。私たちが入園者増に果たしている役割は十分理解していただいていると思っています。
 ボイラーのことは、まだ時間がかかりそうです。規模や設置の場所などについても、考え直す必要が出てきました。
 今年は、さらに新しい活動を模索してゆきましょう。植物園に協力してゆくための新たな方法も考えなければいけないと思います。もちろんこれまで手掛けたイベントも続けましょう。やることは沢山あります。会員の皆様からのアイデアや提案を待っています。
今年も皆様のお力のほんの一部をお貸しください。知的で洒落ていて、どこか気楽なファンクラブでありますように、今年もどうかご支援ください。
(きさいち植物園ファンクラブ代表 金井良輔)

●「都市と森の共生をめざして」のワークショップを聞いて
 『都市と森の共生をめざして』というシンポジウムは、植物園があるからこそ生きられる動物も沢山あるという当たり前のことを知るいい機会でした。
 私はいま大阪市内に在住していますが、小さな庭があるので時折蝶々や鳥がやってくることがあります。
だが、それらは限られた種類です。それになんとなく弱々しい。
 「植物園の動物たち」という発表を聞いて,市大の附属植物園には17種類のトンボがいること、77種類のクモがいることを知り、本当にびっくりしました。
自動撮影カメラにはタヌキ、野ウサギ、テン、ネコ、カラス、アライグマ等が写っていました。(実はもっと多くの動物がいるのでしょう)。
 いろんな鳥が生息していること、キタキチョウが植物園で越冬することも教えられました。
 いずれも馴染み深い動物たちですが、植物があってこそ、これらの動物たちは生きられるのです。植物園は植物を育んでいるだけでなく動物も生かしていると実感できました。
 街の中の自然は一度失うと二度と取り返すことは出来ません。
限られた財源の中で何を残し、何を削減していくかは難問ですが、それは重要な判断材料になると信じます。
文・大阪市大OB、元新聞記者、高松紀夫

【事務局より】
あけましておめでとうございます。
●新しい年の初めに植物園に出向きました。裸木にピンととがった新芽が春を待っています。梅のつぼみはピンクに膨らんで今にも咲きそうです。鳥たちの飛ぶ様子が間近に感じられます。
●昨年は、セミの羽化や夜咲きスイレンの観察、鳥の巣箱つくりと設置そして営巣確認。その他年間を通しての鳥、虫、などの観察。様々な取り組みに参加することが出来ました。極めつけはポニーの登場かもしれません。今年も引き続き植物園を舞台にした種々の催しをご案内できることと思います。皆様の参加をお待ちしています。お知りになりたいこと、新しいアイディアなどお寄せ下さい。
●今号は、植物園に来て、いっぱい発見し楽しんでくれた子どもたちのお便りを特集しました。大人にはない感性、視点、行動力で縦横に駆け回った子どもたちでした。どうぞ感想をお寄せ下さい。また、「都市と森の共生をめざす研究会」発行の素敵なパンフも同封しています。研究者たちの調査研究にお力添えを宜しく。
●今年も鳥の観察、環境フェスタから一年のスタートです。皆さんのご参加を。催しの日は、事務所を開いていますから、気軽にお立ち寄り下さい。 --------


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