■ 8月4日(土)夏休み親子木工教室
「植物園を楽しみながら巣箱を作ろう!」
好天の中、約40名の親子連れが巣箱づくりに挑戦しました・NPO法人まどりの井上さんから、本日の予定と講師を紹介
・田口さんからの巣箱の組み立て手順の説明と、それを聞く参加者の皆さん
・早速組み立て開始、ボンドを付けて、釘を打って・・・
・皆さんとても熱心です 会場に金づちで釘を打つ音が響き渡ります
・形が完成したら、木の実や小枝でオリジナル巣箱に変身
・午後からクスノキの下に集合し、園内散策を酒谷さんの案内で
・クスノキの幹周りを計ったり、マンサクの木陰に入り木漏れ日を見たり・・・
・木を観察したり、チャンチンモドキの実を拾ったり・・・
・男の子はすぐに虫を見つけてきます、玉虫発見!!
クヌギに集まるコガネムシやチョウを発見!!
・最後は沼杉の下でそよ風を感じ、キバナバスを見ました
【参加者からよせられた感想】
・巣箱を作ったり、飾りで工夫したりできて楽しかった。
・作るのが楽しかった。
・園内散策は説明付でいろいろな木を見ることが出来て良かった。
・メタセコイヤはマンションの庭に何本も植えてあって、もう20年。
最初は「きれいだなあ」と思っていたけど、大きくなり過ぎると落ち葉もすごく手間がかかってよくないなと思っていましたが、絶滅したと思われていたのが、発見されて大切に増やされていたと知って、愛着がわきました。ありがとうございました。
(守口市 S 一家)
・とても楽しく作らせていただきました。スタッフの方もとても丁寧にご指導いただき、良い作品が出来上がりました。樹木がたくさんあり、すごく楽しい時間を過ごしました。
また、来たいです。ありがとうございます。(宇治市 F・M)
・以前に穂谷里山ウォークに参加したことがあり、とても良かったので、今回も楽しみにしていました。巣箱もちょうど欲しかったので、帰ったら設置してみます。
家の周りにはヤマガラ、シジュウカラがいるので、住んでくれるか楽しみです。
(京田辺市 K・S)
・毎年来たくても来れなかったので、今年は参加させてもらい楽しみました。素敵な巣箱。最初は乗り気じゃなかった息子も夢中になり楽しんでました。(堺市 U・E)
・あっという間に、立派な巣箱が出来て感激です。ほぼ6年生の子どもだけで出来上がりました。 (八幡市 K・M)
・私は木工工作で、カナヅチを使うのは初めてだったので、最初は釘が曲がったりしたけど、2回目からはうまくできて、かわいい作品になったのでよかったです。
(寝屋川市 M・K)
・毎年、夏休みのイベントとして楽しみにしています。昨年のペン立ては我が家で活躍しています。(交野市 H・R)
・すばこを作るのがこんなにむずかしいなんておどろいた。鳥が入ってくれるといいなあー。(交野市 Y・D)
・釘打ちや穴あけなどの木工細工が楽しかったようです。(門真市 S・K)
■ 7月24?29日「森の不思議な仲間たち」
7月29日(日)「木っ端で作るおもしろ動物」
メタセコイア並木付近でわらしべ園の方々が作られた、流木彫刻を展示いたしました
・まるで草原の中にいる動物のようです、愛嬌のある顔
・森と一体となり、今にも動き出しそうです
・草むらや切り株に置かれて、楽しい雰囲気です
・家族?都会? いろいろな彫刻が楽しめました
・猫や大きな蓑虫が?・・・いろんなものに見えてきます
・流木のカーブと、自然の木のカーブが溶けあっていきます・・・
・リスや小鳥が集まってこないかな?
・ちょっとこわい感じかな?
・妖精や妖怪?・・・
・今にも飛んでいきそうな鳥・・・友達になってくれそうなヤギ
■最終日にワークショップをおこないました
【参加者の感想】
わらしべ園 木工部が企画した「森の不思議な仲間たち」展とそのワークショップ「木端で作るおもしろ動物」に参加しました。
展覧会は、夏の森の静寂の中、不思議な形の木の動物たちが、あちらこちらに。
大きな森の中を楽しそうに走り回っている様子の子もいれば、静かに考えている子もいて、とてもゆかいな空間。大きな自然に抱かれて、不思議な作品の仲間たちが、まるでいまにも動きそうで…さわやかな風を感じる夢のような空間でした。
最終日のワークショップには、小さな子どもたちがたくさん集まり、木端や流木、木の実や羊毛などを使って、切ったり、張り付けたり一生懸命奮闘。なかには、パパやママが
一緒になって頑張っている親子もいて、出来上がった動物たちは、とても可愛く、
名前を聞くと「そうそう、そうみえる!」。みんなでわいわい楽しいひと時でした。
文・藤原なつみ
■「風かおる緑の中へ」第6回総会開かれました
梅雨晴れの6月24日午後、植物園内で総会が開催され会員等約40名が参加しました。代表の挨拶の後、議事はまず2011年度の活動・決算報告、新役員(事務局推薦)が承認されました。会計残り1名は、後日事務局において選出し会報で周知することに。
新旧役員の挨拶の後、2012年度の活動計画、予算案が提示され、質疑応答に移りました。
「予算案について」 (詳細については、本誌3ページに補足説明を提示しています)の質問と、「植物園の今後について」の提言がありました。
大阪府・市合同選挙の際の質問状に対する回答書を読み上げました。今後も会員の声を結集して維持発展に向け協力していく方針であるとして、議事全てを終了しました。
この後「植物園を楽しむために」と題しての座談会では、4人の発表者が、それぞれの園の楽しみ方を語り、会場からも声が上がり、最後に飯野園長が今後の計画のほか新たな取り組みも考えているので引き続き協力をお願いしたい、と締めくくられました。
この貴重な植物園をずっと残していきたいという思いがあふれた楽しいひと時となりました。
・クスノキの下に置かれた「クスリン」を見る参加者
・にこやかな受付、その近くでは池谷さんのハモニカの音色が聞こえる
・司会のKさんの総会開会のあとは、金井代表挨拶
・2011年度の活動報告、2012年の活動計画が発表されました
・会場からの質疑に答えるスタッフ
・新役員の紹介と、旧役員への感謝のセレモニーが行われた
・「植物園を楽しむために」と題し園長を囲んでの語らい 司会はNさん
・会場からの声もあり、笑いありでたいへんにもりあがりました
・植物園の楽しみ方はひとそれぞれ、多様性のみえる植物園を再認識
最後のお楽しみはハーモニカ奏者・池谷稔さんの演奏。美しい音色を聞き皆と声を合わせて懐かしい歌(生誕130年の野口雨情)の唄を中心にを歌いながら総会の幕は下ろされました。
文・写真:きさいち植物園ファンクラブ事務局
■ネイチャーハイク《自然と遊ぼう-森の中で》
雨も上がった6月、月輪の滝までのネイチャーハイクに出かけました。たくさんの動植物が生きている野原や森。小さな体で草むらの下で動いている虫たちの息づかい、さまざまな生き物たちの知恵を感じに会員のみなさんと出かけました。〈交野の森ビンゴ〉カードに発見した生き物たちをチェックしながら、いざネイチャーハイクへ。まずは、私市駅前でのクスノキの木の高さと太さ調べ。
みんなで予想をしたあと、2種類の器具(直角二等辺三角形と会員さん手作りの樹高計)で測定。ルーペを使ってのミクロさがし。コケの葉の美しさにもふれました。
月輪の滝の方へ行きながら、足が、0本、4本、6本、10本以上の生き物さがし。
います!います!いろんな歓声(?)が飛び交います。においのする葉さがしも、4種類発見。ヘクソカズラの名、においにびっくりのお母さん、「この名前はもうわすれないわ!」クスノキの葉を持って帰ってタンスに入れるという男の子も。
鋸歯のある葉、ない葉見っけ。小さな穴がならんだふしぎな葉も発見。こぶのある葉、忍者のような虫たちもいます。 (だれがあけた?)
たくさんの発見と驚きがありました。最後の休憩場所で、木の鼓動(?)を聴診器で聞いたあと、〈銭みがき〉の葉で、10円玉みがき。「ピッカ、ピカや!」と驚きの声。
みなさん、お見事!葉や皮のこすり出しもすてきに仕上がりました。
葉に含まれているシュウ酸成分が硬貨の酸化された表面を溶かすため、硬貨がぴかぴかになるのです。たのしい半日でした〈銭みがき〉は、さて、何の葉でしょう?
文・わくわく科学館・ファンクラブ会員 坂野玲子
■4月7日 夕暮れどきの桜を観に
今春は、ズバリ嵐と言える様な雨風が多く、前日も激しい降りで、今日の花見を心配しましたが、しだれ桜は蕾も残し花も落さずに咲いていました。
仲間十人と訪れた植物園の桜山は、白に近い花色のイトザクラ、アンズの花でその辺りはうすぼんやりと霞がかかった様にも見え、その先に広がる空は、雨に洗われて澄んだ青。少し肌寒い空気は透明感がありなんとも幻想的でした!
ライトアップには少し時間があるのでと、案内していただいたカタクリの群落は、木陰で明日の花仕度のため、皆花びらをたたんでいたけど、ピンクの花色は歓声をあげるには十分。
陽が落ち始めると此処は、街も山もまっ赤に染まる見事な夕日の見える場所で、童謡の「夕日」♪ギンギンギラギラ夕日が沈む…♪のごとく家々のガラス窓に夕日がまっ赤に点々と照り返り異国の街並みを見る様です。
陽が沈むと差し替えるように反対の山間から大きな大きなまあるい月が昇りはじめ、今度は♪出た出た月が。 まあるいまあるいまんまるい…♪
まるで童画の中に佇んでいるような風景です。
子供達と大声でカウントダウンして灯し出された桜達に、又来年も逢いに来るネ!と声をかけて帰路につきました。
なんて素敵な宵でしょう!植物園だいすき! ありがとう! 阪本美知子・文
・空が青く抜ける 金星が夜空に輝く
・桜の花びらが天の川の星のよう・・・・・撮影:田口周平
■3月4日 交野市環境フェスタ
交野市制40周年と言うこともあり、交野環境展が今回は交野ドームで開催された
植物園ファンクラブが、出展するのも4度目になるのかな
毎年ブースのサイズが大きくなっている 展示のセンスがよいと好評だった
・今までで一番の大きさとなったファンクラブの展示ブース
・今回は、みんなで撮った写真を壁に掲示した
・平先生のバードカービングは生きているようだ
・金井代表の木の彫刻は「くすりん」と命名された
・説明も楽しく、みんなで植物園に来てねと宣伝!
・落ち葉を踏みしめるのは、大人も子供も楽しそうだ
・木のかけらの積み木は子供達に大人気 どれだけ高く積めるか、興味しんしん
・前日に行われた制作風景と、協力スタッフ 毎回お疲れ様です
■2月4日 「立春の日にふさわしい晴天の下」
ファンクラブ主催の〝植物園でバードウォッチング〟に参加しました。たどたどしく双眼鏡をのぞく先には、木の幹を身軽に移動するコゲラや胸のネクタイ柄が凛々しいシジュウカラに出会うことができました。
この日の野鳥観測数は、全体で16種(私個人は6種ぐらい)と少なかったものの、交野野鳥会の方に、フィールドスコープで、カラスの巣を見せてもらったり、野鳥と関係した植物のお話も聞かせてもらい、大満足の一日でした。
観察会の終わりに、講師の平研さんが、
「きさいち植物園の森は、野鳥たちにとっては絶好の環境。夏は宿場町。冬は、湯治場のような場所。この環境がずっと続いてほしいと願っている。」
と話されたのが、今なお、心に響きます。
鳥だけでなく、私達もやさしく包み込んでくれる植物園の森。時々、双眼鏡を片手に、訪れたいと思います。 岩本顕子・文
・交野野鳥の会の平先生がバードウオッチングの概要を解説
・鳥が好み集まる場所には美味しい木の実と、隠れ場所が
・木の梢に留まる鳥(カワラヒワかアオジ)
・観察終了後は、何種の鳥を見つけることができたか「鳥あわせ」をおこなった
・観察終了後 研修室でクイズトーク これが楽しかった
鳥の種類と食べる餌の違いや どれだけ鳥が食いしん坊か・・・
みんなで大笑いして、勉強した
☆ 植物園で・あ・そ・ぼ・ 自然クイズ ☆
1.森の生態系クイズ。3つの中から選んでください
◆豊かな自然の森のバロメータをあらわす生き物は
① ニホンリス ② フクロウ ③ カブトムシ
<ヒント> ・森の食物連鎖の頂点に位置する生き物
◆シジュウカラ1羽が、1年間で食べるマツシャクトリムシ
(3センチくらいの大きさ)の数は
① 700~1,000匹 (1日 2~3匹)
② 7,000~10,000匹 (1日 20~30匹)
③ 12万5千匹 (1日 342匹以上)
<ヒント>ハイタカ1羽が、1年間生存するのには、779羽の
シジュウカラの捕食が必要。779羽のシジュウカラが、1年間必要な
マツシャクトリムシは9,737万5,000匹
2.鳥のクチバシと工具のクイズ。
クチバシがどの工具に似ているのでしょうか
<ヒント>・鳥の食べ物(ハト・ウサギ・タネ・昆虫・ドジョウ・タニシ)から考えましょう。鳥の食性はクチバシを観察するとわかります。クチバシの形は、道具と深い関わりがあります。例えば、箸の語源は、中国から伝わってきた箸が、ピンセットのように鳥のクチバシに似た形をしていたところからきているという説があります。中島のぶ子
■1月7日 「都市と森の共生をめざして」
ニッセイ財団 助成研究ワークショップ
2年間の研究成果が披露される、1日がかりの大きな催しでした。趣旨説明 「大阪市立大学附属植物園で、いま、なぜ、都市と森か」
第Ⅰ部 「植物園の森のCO2固定機能」
第Ⅱ部 「植物園の動物相」
第Ⅲ部 「植物園の草本植物・シダ植物とその保全への役割」
総合討論 「都市と森の共生をめざして」 画像を取り入れた発表は分かりやすく、巣箱作りでのこぎりを引く子どもの姿も微笑ましかった。
キタキチョウの越冬や、同じように見えるシダが80種以上もあったこと、大阪府では絶滅種とされる草花のアイナエが発見された事など、興味深い話が山盛りでした。
「大阪駅北ヤード開発に森を」という話から、「街路樹や公園の緑と命が営まれる森とは違う」や、また「森は誰の為にあるのか?」等々、話は尽きない感じでした。
「森の教室」への参加を通して親しんできたプロジェクト。 ファンクラブとして、これが研究で終わらず、植物園を守るために活かされる事を、願ってやみません。 文と写真・杉尾文子
・ワークショップ風景
・都市と森の共生をめざしての詳細は
・その中の森林グループ、小南さんのページに、森におけるCO2の固定化に関する
詳しい研究報告があります。
■12月12日 交野環境口座
「ドングリを通じて学ぶ、樹木のいろいろ
色づき始めた木々を見上げながら、ユリノキ広場を通り抜け、自然の森林(二の谷)を歩きました。講師の名波 哲先生から、シリブカガシの説明を聞きました。名のとうり、オシリの付近が深いからシリブカガシだそうです。ドングリを拾いながら歩く山道・・・楽しく遊んだ子どもの頃にタイムスリップしたのは、私だけでしょうか・・・研究棟に入り、香ばしく煎ったスダジイの実を試食しました。「これはいける!ビールのおつまみに!」と、とても美味しかった?。大昔の人はドングリを食べていた、命をつなぐ大切な食材だったそうです
恥ずかしながら私は先生に質問したのです。「どうしてドングリと呼ばれるのですか?」「どんな字を書くのですか?」すかさず先生は「団栗」と黒板に書いて下さいました。長年の疑問が解けた瞬間でした。
名波先生のお話は興味深く、また参加したいと思います。森の植物園は、どこを切り取っても絵になるステキなところでした。 文・不破正子
■11月 4日?6日 大5回 交野市文化祭
植物園の良さをより多くの人に伝えたい
今回初めて、交野市の文化祭にファンクラブが出品した。文化祭は入場者三千人といわれる、交野市ではとても大きなイベントである。目的は、きさいち植物園のことを少しでも多くの人に知ってもらう事である。7枚の植物園の樹木をA1パネルで展示し、その横には植物園の四季の風景と、ファンクラブの趣旨を書いたパネルを展示した。見学者の中には、作品を斜めから見たりして、なぜ木が浮き上がって見えるのかと不思議がる人もいた。ファンクラブの趣旨パネルも熱心に読んでいただき、興味を持ってもらえたと思う。成果は、いろんな人とお話しできた事である。交野市の市長も、植物園の重要性は認識していた。気になる意見としては、すぐ近くにあるが行った事はない、もう何十年も行っていない、入場料が高い、子供が睡蓮の池に落ちた、一人で森の奥に入るのが怖いなど。これは、植物園の良さというものがあまり伝わっていないと感じがした。パンフレットを手渡しながら、交野市の1%の面積を持つ植物園には、いろんな種類の木があり、静かで安全な場所ですよと丁寧に説明する。パンフレットは450部配布することができた。
楽しいイベントや、珍しい植物がたくさんあって、一日楽しめる場所だと、近隣住民が理解してくれるのには、まだまだ時間がかかりそうだ。無料開園日とか、もっとPR活動を頻繁に行わないと、人々の関心は高まらないと思う。さて、次回の文化祭参加をどうするか。スケッチ会の作品や、LEDランタンなど、イベントで作った作品を並べるようにしてはどうかと思う。ぜひ皆さんもこうした、イベントを企画運営してみませんか。 文と写真・田口周平
・会場風景
■10月15日 スケッチ会
秋の植物園は描きたいものがいっぱい
「あ?楽しかった!!また、ひとりでも来るぞ?」が正直な感想だ。前日は大雨、明日はやめておこうかな・・・と思って寝る。朝、まだ雨は少し残ってる。きっと、足下ビチャビチャやろなぁ、どうしよう・・・けど、雨はやんできたし、行くって約束したしなぁー。迷いに迷って参加することに。植物園に着いたら、芝生の下は水が溜まってる。「やっぱり長靴はいてきたら良かったかな・・・絵、描けるやろか・・・」な?んて思っていたけど、スケッチを始めたら、もうノリノリで、描きたい所がいっぱい!
お天気もくもりで、ちょうど良かった。こんな絵でも金井先生がやさしくほめて、アドバイスを下さり,とても気持ちの良い半日だった。午後からは、また雨が降り出し、「ヤッタ?!」 私って、運のいい幸せ者!!
文・村山敦子 スケッチ・村山さんとお仲間
壮大な自然の中で絵を描く・・・
なんて気持ちよく、素晴らしいこと!!
毎日、勉強や部活に追われている高校生の僕にとって、とてもうれしいイベントでした。最初に先生からの説明があり、いざスケッチ開始!どんな景色を描こうと迷いに迷って、並木道を描こうと決めました。力強く立ち並んでいる木々の間にある一本道に、とても惹かれたからです。描き始めたものの、なかなか思うようにはできず、苦戦しました。 でも、楽しくもあったため、あっという間に時間が過ぎていきました。
最後にお互いの絵の観賞会をして、それぞれの感想を述べ合いました。これもまた楽しいものでした。
家の近くにこんなにいい場所があることを、あらためて気づかされました。絵の勉強にもなり、良い機会となりました。また、このようなイベントに参加したいです。
文・絵 安田陽介
■9月16日 ランタンを作って
ネッタイスイレンを楽しもう
・出来上がったランタンとネッタイスイレンと参加者の皆さん
・照明を落として、ランタンだけでスイレンを楽しむ
「スイレンとランタンのコラボで幻想の世界へ」
急に涼しくなった秋の夜には、先日製作したランタンの幻想的な光が映えます。その光を眺めながら、夜咲きスイレンの観察会の事を思い出しています。観察会当日の植物園は、雨降りということもあり、私の知っている植物園の顔とは違っており、一歩足を踏み入れただけでも、なぜかワクワクしました。
植物園の他の花がしぼむ頃、夜咲きスイレンには、不思議と、凛とした蕾が多くあり、開花の時を待っているように思えました。夜が深くなるにつれ、スイレンの蕾はムクムクとふくらみ、力を蓄えているように感じとれました。目覚めて、ウーンと、大きな伸びをしているような感じでした。
プクッとした勢いのあるスイレンの蕾に、感動を覚えていた私に、ファンクラブの方が、「こんなもんではない。まだまだ」との助言。ますます、期待せずにおれませんでした。
ランタン作りは、久々の工作で、上手にできませんでしたが、世界でひとつの手作りランタンに、これまた愛おしさと満足感を覚えました。
ランタン作りが終えた頃、スイレンの花は見事に開き、植物園のスタッフの方が用意した車のライトに照らされて、惜しげもなくその姿を披露してました。暗闇に、開花したばかりのスイレンと数々の手作りランタンとのコラボは、幻想的で、想像以上の美しさでした。華美ではないけれど、存在感がありました。夜咲きスイレンの観察会は、秘密の花薗を観た感じでした。夜咲きスイレンの虜になりました。心地よい時間をありがとうございました。
「来年も見に来たいな夜咲きスイレン」
昨年の感動が忘れられず2回目の参加です。今年は近所の友達を誘って参加しました。今回は、牛乳パックの手づくりランタン工作の企画もありました。私には初めての体験でしたが、牛乳パックがこんなに素敵に変化するとは!ファンクラブの方々の準備のお陰で、何とか時間内に完成させることができました。
暗闇の中、ライトの明かりと、数十個の手づくりランタンの灯りの前で、じっと目を凝らすと、花びらが少しずつ開いていくのがわかります!スイレンの蕾が開く時、花びらが開くときの力が影響するのか、かすかに茎が揺れています。そして、花の周りの大きな葉が押し合うように立ち上がって行く様子も見ることができました。
蛍光色の鮮やかなピンクの花、薄いピンクの花、白い小さな花、さっきまで蕾だった花が、つぎつぎと、ゆっくりと、静かに開いていきます。実に幻想的な光景でした!園長さんの説明では、スイレンはエジプトが原産地だとか、種は重力の関係で水の中にできるとか?もう一度しっかりとお話を伺いたいと思いました。
友人は「ランタンをもう一つ作って母にプレゼントしたらいいね。来年も誘ってね。」と、とても喜んでくれました。
帰り道、ふと「子どもたちに丸ごと残そう植物園」の言葉を思い出し胸が熱くなりました。 文:Y.N.
・夕方5時受け付け 雨の中参加者を待つスタッフ
・ランタン制作は展示室 雨にもかかわらず多くの人が参加
・制作見本を見せたり、作り方を教えるスタッフ
・皆さんしんけんに牛乳パックを切ったり貼ったり
・子供達もいっしょうけんめい絵を描いたり ・アンパンマンの形にパンチする
・出来上がった作品 それぞれの思いが詰まっている
・枯れ枝をあしらうと雰囲気がよくなる
・切り方それぞれ 皆個性があって、とても牛乳パックとは思えないできばえ
・誰の顔かな? こっちはアンパンマンだ!!
*写真撮影は中島&田口
■風かおる緑の中で・・
6月5日 第5回総会なごやかに!
天の川を渡り、植物園に入ると初夏の香りが漂ってきました。睡蓮が咲きはじめ、サルビアなどお花畑にはいろいろな花々、大きなクスノキの下では、「かけら人形つくり」の作品鑑賞会が。ケーナの調べが風とともに流れてきて 子どもたちが集まり、植物園散策の方々も足を止めてくださいました。総会会場展示室の黒板は、樹木の貼り絵で飾られ、森の中にいるような雰囲気でした。昨年来の多様で活発な活動状況がわかりやすく並べられて、植物園を大切にしたいとの想いを形にしていくファンクラブの日々の努力が表現されていました。
東日本大震災のカンパ箱が置かれ、集まったお金は交野市を通して被災者の方々に手渡されることになりました。(一部ファンクラブからも拠出して1万円に)植物園ポストカードの販売も好評でした。お子様連れの方、植物大好きの方々、植物園散策グループの飛び入り参加など椅子を追加し立ち見がでるほどでした。
・総会の受付スタート ・パンフを使ったポスター
・展示室でのケーナ演奏、みんなの知っている曲で楽しめた
・開演前に、森の中で演奏してもらった こっちの方がよく似合う
総会の風景・・・
総会は、 議案書どおり「子どもたちにまるごと残そう植物園」を議事に、活動及び会計報告が承認され、活動計画(案)と予算(案)も承認されました。ケーナ奏者 六反園さんの素敵な演奏に酔い、皆で合唱も。「どんぐりころころ」の自作3番披露!もあって盛り上がりました。
総会終了後「りょうすけの部屋」に飯野園長をお招きして「よりよい植物園のあり方」について話し合うことができました。
イベントでの協力、来園者増加のための広報、回数券など入場料への工夫等々何でも話し合えたように感じています。また、植物園職員の親切な対応へ感謝とともに、「案内します!」ワッペンをつけていてもらえたら質問しやすいかなという意見も。
事務局からは、手作りランタンで夜の植物園を楽しむ企画提案や植物園への熱い想いが語られました。
今年は「国際森林年」。ファンクラブの活動が広がり、多くの共感を呼ぶことでしょう。園長、代表のお二人と参加者が、それぞれの立場から、今できること、これからしたいこと、ボランティアの育成・活用などについても話し合われ、総会は植物園を守り育て、植物園の将来像を語り合う場となりました。
書記: 上島榮枝、 南浦雅子
・西野さんの司会でスタート、金井代表の挨拶
・議事進行は坂野さん、辻井さんの会計報告も無事終了
・酒谷さんから、今後のイベント報告 堀内さんの会計監査も終了
・西野さんの司会で「りょうすけの部屋」スタート
・植物園の飯野園長とファンクラブの金井代表の「よりよい植物園」談話
*撮影&コメント 田口周平
■「梅の観察会」 2月26日(日)
・今年もいっぱい咲いた梅
・青空に映える 紅白の梅の花
お天気に恵まれて、50~60人の参加者がありました。講師の植松先生から梅林へ移動する中、もう少し暖かくなると、植物園事務所横の広場一面、見事に咲くタンポポは、街のあちこちに咲く西洋タンポポとは異なり、最近あまり見られなくなった関西タンポポであるとの説明を聞く。
さて観察会、見頃のものもあれば、まだ固い蕾の何種類かの梅の木、10人1グループに分かれ、数種類の花を取り、それぞれの花びらの枚数、 オシベの数を調べてみる。花びらは5~6枚簡単に数えられるが、オシベは、なかなか難しい。少ない人で、30本台、多い人は50本台とかなりの幅があった。次に花びらをアンモニア水を染み込ませたテイッシュにのせて、色の変化をみる。変わるもの変わらないもの、不思議です。
詳しく聞いた説明は忘れましたが、実験してみたものは忘れないものですね。次は一面 に咲くタンポポを見に植物園へ行きましょう。(文・武内美智子)
■ 環境フェスタ 2月20日(日)
・前日の午後から、有志が集まって準備です ずいぶんと手慣れてきました
・古新聞やカラー広告でコラージュした木の森
・床にはメタセコイアなどの枯葉をひきつめ、植物園の四季の写真を展示しました
・子供達は、段ボールの虫や、松ぼっくりなど木の実に興味しんしん
・まるで生きているようなバードカービングやリスの木彫
・楠などの木や、鳥を木の枝に展示
6年前「環境フェスタin交野というイベントするねんけど、ポスター描いてくれへん?」と、中学の同級生から電話があった。
ハテ?「環境」と言っても、漠然として分からない。私なりに、交野と環境、で考えた。生まれ育った交野のイメージは、里山と田園風景、おいしい水・・・ただ、このイメージはどんどんしゅぼんでいった。
3年間、他の地で暮らし、交野に帰ってきた時に感じた思いが、上の言葉になった 。福祉センター、ドーム、大きなマンションも建ち、便利な道路も開通した。田畑が家に変わり、狭い道をブンブン車が駆けていく。住みよい町、活気のある町、誇れる町とは何だろう?町並みや田園風景を保存することで、生き物にとって大切な、空気や水が守られる。科学、バイオと言いつつ、水ビジネスで日本の豊かな自然がねらわれ、実際買われてると言う。「何とかできんのやろか・・・」問題が大きすぎて、オロオロする。
私にできる事は身近な交野に目を向けること。交野でも一番身近な植物園を大切に思うことだった。ポスターを描き、きさいち植物園ファンクラブで展示参加して関わってきた環境フェスタ。今いちど、「自然の恵み、豊かな心を持てる暮らし」を考えてみたい。 イラスト&文・酒谷志摩子
■森の教室第5回「植物園で出会える野鳥たち」
2月13日(日)
・交野野鳥の会のメンバーも応援に来ていただきました
・園内で鳥観察の後は、展示室で活動報告を学びました
・セグロセキレイとシロハラ
平研さんをはじめ、交野野鳥の会が講師の鳥の観 察会は、いつもたくさんの参加者で開催される。
私も観察会に参加するのが、今回で3回目になる。初め て参加したときは、木々にとまる鳥を指さされてもわからず、 鳥を見つけることができなかった。しかし、回を重ねるごとに、 野鳥の会の方々から、さまざまな野鳥のことを教えていただき、 少しは、双眼鏡で、鳥を追えるようになった。
今回の観察会も、 60名近くの参加者が集まった。野鳥の会の方々のフィールドスコープで、鮮明な鳥の姿を見ることができた。日本の固有種の セグロセキレイという鳥も見ることができた。日本国内では平 野の川沿いなどで見ることができるが、日本以外の国では、簡 単に見ることができないとても貴重な鳥だった。落ち葉をひっくりかえしながら、木の実をさがすシロハラという鳥の仕草には、しばし、見とれてしまった。
この日は、18種類の鳥たちに出会うことができた。観察後は、展示棟・実習室で、平研さんより、植物園での一年間の野鳥の生息状況の調査結果が報告された。
さまざまな樹木で構成された植物園は、鳥にとっては、豊富な栄養源になっていると報告された。鳥と植物園との共生が、さらに充実されてゆくことを願わずにおれない。本当に有意義な時間を過ごさせてもらった。
美しい鳥の羽模様に、おもわず 歓声をあげずにおれなかった。 文・中島のぶ子